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同じ作品でありながら別の作品でもあるという不思議――小説版『嘘を愛する女』を読んで

今朝(11月17日)、小説『嘘を愛する女』を読み終えた。

実は、小説より先に、映画も観ていた。

映画「嘘を愛する女」は、公開時から気になっていた作品だったが、なかなか観られず、1カ月余り前に、ようやくDVDで観ることができた。

恋人だと思っていた相手が、実は誰だか分からない、素性の知れない人物だったというのは、とても恐ろしく、寂しく、悲しい。

そこにどんな真相が隠されているのかを知りたくて、観た。

どうか嫌な終わり方でないようにと願いながら、半ばそれも覚悟しながら、観た。

観終えて、何というか、……ネタバレになりたくないので多くは語らないが、とても心に残るラストシーンだった。

そして、私はどうやってその存在を知ったのか、もはや思い出せないのだが、この映画の小説版があることを知り、かつ、そのキンドル版が0円であるのを発見して、即、購入した。

映画を観てから小説を読むのは初めてのことだったが、この映画の世界をもう少し味わってみたい、というのがその動機だった。

少しずつ、読んだ。

小説版の醍醐味は、何と言ってもその「素性の知れない人物」の側の心情までが詳細に語られていたことだ。

堪能した。

映画とは設定や展開などで多少異なる点もあり、映画をそのままなぞるのでなく、小説は小説として、同じ作品でありながらまた一つ別の作品ともなっていて、二重に楽しむことができた。

岡部えつ、という名前は聞いたことがあったが、作品を読むのは初めてだった。

失礼を承知で言えば、うまい、と思った。

さすがプロ。

小説家って、すごい。

ほかの作品も、読んでみたくなった。



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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

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