fc2ブログ

映画「花戦さ」感想

1カ月ほど前になるだろうか。
大学時代の友人が勧めてくれた映画花戦さ」を観に行った。
もう上映日が残りわずかで、上映館も都内で2館ほどになり、上映回数も1日1回、しかも私が観に行った日はうち1館が休映だったこともあってか、なかなかの観客の入りだった。
作品の性質上、やはり年配者が多めではあったが、年配者といっても昨今はみな若くて元気で活動的だ。
見ていて勇気が湧く。
願わくは私も生涯現役を貫いて、逝く時は必ずやポックリとサッパリと逝きたいものである。

さて、映画のほうだが、美しく、楽しく、かつ、人生の悲哀や理不尽さから来る切なさ、悔しさなど、さまざまな感情、さまざまな要素が盛り込まれながら、全体として、無理なく楽しめる作品になっていた。
一つ感じたのは、やはり秀吉の晩年は残念だったな、ということ。
晩節を汚す、というのは、きっと、こういうことを言うのだろう。
千利休も、ずいぶん不運だった。
この二人は、出会わないで済めば互いにもっと幸福だったのかもしれない。
でも、出会うべくして出会ったのかもしれないし、ある意味、どうしようもなかったのかもしれない。
その中で、花という形を通して戦いを挑んだ主人公の姿は、蟷螂の斧のようでもありながら、観る者に、少なくとも一種のカタルシスを与えてくれるものではあった。
それによって、何がどうなるものでもなくとも、餞(はなむけ)にはなったろうし、何もできずにただ忸怩たる思いに苛まれるのに比べれば雲泥の差だ。

こういうことがあった時に、自分ならどうするか、例えば千利休の立場にあったら、もっと長いものに巻かれる道を選んで生き延びたのか、あくまで自分を曲げようとしなかったか、また主人公の立場であったら、もっと何かができたのかどうか、そして秀吉の横暴をなぜ誰も止めることができなかったのか、誰が、何が悪かったのか等、いろいろ考えさせられる。
いい映画だった。





関連記事
スポンサーサイト



テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

コメントの投稿

非公開コメント

フリーエリア