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人気漫画家が手の内を明かした『荒木飛呂彦の漫画術』

昨日は、TOEICの試験日だったこともあり、疲れてしまって更新できなかった(しなかった)。

それはさておき、本日、『荒木飛呂彦漫画術』を読了。

ジャンルは何であれ、何らかの作品をつくろうと志す人にとっては読んで損のない一冊。

文章は読みやすく、知的で、しかも具体的。

「キャラクター」「ストーリー」「世界観」「テーマ」、この四つが大事、というのはこと漫画のみにとどまらない。

実はかの有名な『ジョジョの奇妙な冒険』を読んだことがないのだが、少し読んでみたくなった。

特に、漫画家だという岸部露伴の出てくるくだり。

作家の出てくる小説や映画などが好きなのだが、「作家」の中には緩やかに漫画家も含まれる。

しかし、ここまで手の内を明かせるというのは相当な自信の表れだろう。

かつ、漫画という世界への恩返し、および後に続く者への慈愛。

これを読んだからといって皆が人気漫画家になれるわけではないが、でも、ヒントをつかんで自らのものとして生かすことは誰にも可能だ。

私もまたその一人でありたい。



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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

だらだらとドラマ三昧な一日

今日は、本当にだらだらと、ほとんど何もせずに過ごしてしまった。

読むべき本や、勉強せねばならないことなど、もろもろありながら、本当に何もせずに。

やったことと言えば、録りためてあったドラマでまだ観ていなかったものを、観るともなくだらだら観たぐらい。

夕方になって、少しだけ仕事をしたことはしたが、それだけでは、意義ある一日だったとはとうてい言えない。

ちなみに観たのは、初回から観ないままためてあった「ハラスメントゲーム」など。

何かにつけて「ハラスメント」を叫ぶ世知辛い世の中を憂いつつ、ドラマドラマとして意外と楽しめる。

広瀬アリスが好きなので、それも個人的に加点ポイントではある。

朝ドラ「わろてんか」で漫才師を演じているのを見て好きになった。

美人だが気取らない感じが、牽かれる。

少し前にやっていた「探偵が早すぎる」の女子大生役もよかった。

たぶん私はドラマを観すぎ。自覚はある。

今日一日をだらだらと過ごしてしまったことについては反省すべきだが、しかし、ここのところ週末もずっと忙しかったし、たまにはこんなダメな一日があってもいいんんじゃないか、と自分に甘く捉えたい気持ちもある。

そう、たまには。

また明日から頑張れば。

仕切り直せる、という意味で、夜があり朝が来るというこの地球における生活のサイクルは、ありがたいものだと思う。



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同じ作品でありながら別の作品でもあるという不思議――小説版『嘘を愛する女』を読んで

今朝(11月17日)、小説『嘘を愛する女』を読み終えた。

実は、小説より先に、映画も観ていた。

映画「嘘を愛する女」は、公開時から気になっていた作品だったが、なかなか観られず、1カ月余り前に、ようやくDVDで観ることができた。

恋人だと思っていた相手が、実は誰だか分からない、素性の知れない人物だったというのは、とても恐ろしく、寂しく、悲しい。

そこにどんな真相が隠されているのかを知りたくて、観た。

どうか嫌な終わり方でないようにと願いながら、半ばそれも覚悟しながら、観た。

観終えて、何というか、……ネタバレになりたくないので多くは語らないが、とても心に残るラストシーンだった。

そして、私はどうやってその存在を知ったのか、もはや思い出せないのだが、この映画の小説版があることを知り、かつ、そのキンドル版が0円であるのを発見して、即、購入した。

映画を観てから小説を読むのは初めてのことだったが、この映画の世界をもう少し味わってみたい、というのがその動機だった。

少しずつ、読んだ。

小説版の醍醐味は、何と言ってもその「素性の知れない人物」の側の心情までが詳細に語られていたことだ。

堪能した。

映画とは設定や展開などで多少異なる点もあり、映画をそのままなぞるのでなく、小説は小説として、同じ作品でありながらまた一つ別の作品ともなっていて、二重に楽しむことができた。

岡部えつ、という名前は聞いたことがあったが、作品を読むのは初めてだった。

失礼を承知で言えば、うまい、と思った。

さすがプロ。

小説家って、すごい。

ほかの作品も、読んでみたくなった。



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大石静天才説――ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」に寄せて

ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」を、けっこう熱心に観ている。

やはり、大石静(脚本の)は天才かもしれない。

あんな、天使の皮をかぶった悪魔みたいなキャラを、よく思いつくものだ。(←小池徹平の演じている若者を指す)

それでなくても(大石静作品のようなめくるめく展開とは限らずとも)、作家の出てくる作品は、小説であれ映像作品であれ、何か心惹かれてしまう。

作中で小説家・間宮真司が書こうとしている作品も、ちょっと読んでみたい。

ゲイで天涯孤独の(だったかな?)建築家が、異国の地で父親と巡り会い、互いに親子と気づかぬまま愛し合う、みたいな。

そんなのだけでも、そんなふうに作中に出てくる架空のストーリーだけでも、十分に面白そうで、ここでもやはり、よく思いつくなあと感心せずにいられない。

脚本家とか小説家は、なんでそんなに面白いことをどんどん思いつけるのだろうか。

素質もあるのだろうが、努力の賜物でもあるのだろう、と思う。

尊敬。

そして、やっぱり私も書きたい、という思いが強まる。

書きたいものがどんどん思いついてしまう。実は。

一つ一つ、形にしていきたい。



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