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意気揚々と開店したネパール料理店のその後

少し前のことになるが、自宅の近くにネパール料理屋さんが開店した。

いかにも洗練されていない、どことなく素人くさい店構えで、しかし、それはそれで味があった。

私鉄の駅からも近く、幹線道路に面して、立地は悪くない。

お客の入りもそこそこで、私も一度ぐらい入ってみたいと思っていた。

しかし、開店からしばらく経つと、いつ通りがかってもお客の姿はなく、店主らしき男性が一人、暗い顔で往来を眺めているのが目につくようになった。

「そんな顔でじとーっと見られたら、入ろうとした客も逃げていくよ」ということを、よほど教えてあげたくもなったが、そういうわけにもいかず、気まずい思いで足早に店の前を通り過ぎるばかりだった。

やがて、開店から半年もした頃だろうか、その店は、いつ見てもシャッターが閉まっているようになった。

今日は時間が遅いからだろうか、たまたまだろうか、などと思ってもみたが、いつになってもシャッターがあく気配はない。

閉店のお知らせの貼り紙はないが、おそらくそういうことなのだろう。

意気揚々と開店したものの、思うようにいかず、店主はあのあとどうなったのだろうか。

異国の地で一山当てるつもりが目論見が外れ、失意の中、どう生き筋を見出したのだろうか。

あの時、やはり何かを、例えば「客商売なのだからもう少し愛想よくしてはどうか」などといったことを、伝えるべきだったのだろうか。

今、どこで何をしているのか分からないが、何らかの形で一歩を進めていてくれたらと思う。

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テーマ:最近の出来事 - ジャンル:日記

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