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映画「LION ライオン~ 25年目のただいま~」個人的感想

とても観たかった映画ライオン」を観た。



しかし、正直、期待はずれだった。

実話に基づくとはいえ、せっかくフィクションとして映画化したのだから、もっと想像力を膨らませていろいろなエピソードを重ねて面白く描くことができたのではないかと思う。

延々と苦悩するシーンばかりを、役者の表情だけでずっと見せられても、正直、まだるっこしいと感じてしまった。

延々と苦悩し続けたわりにラストはあっけなく、「25年目のただいま」という副題以上の膨らみは感じられなかった。

ふと、以前に見た映画ルーム」を想起した。



この映画は、やはり実話に基づいているが、見たかったもの、知りたかったことをすべて描いてくれている作品だった。

拉致監禁されていた時の生活はどのようになされていたのか、なぜ逃げられなかったのか、そしてなぜ脱出が可能となったか、脱出後の戸惑いや周囲との関わり、その後の人生の展開、などなど。

実話に基づきながらも、実際とは異なる脚色もあったかもしれない。

それがフィクションとして作品化するということであり、そこに真実がないとは言えない。

脚色・演出の手腕にすべてがかかっていたと思うが、「ライオン」に関しては、それが成功しているとは思えない。

これなら普通にドキュメンタリー作品として創ればよく、特にフィクションにする必要はなかったのではないか。

勝手な個人的感想ではあるが、期待して観ただけに残念な印象だった。

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ドラマ「今からあなたを脅迫します」……この感覚は何かに似ている!!

この2017年10月期のドラマで注目しているものの一つに「今からあなたを脅迫します」がある。

最初は、よくあるクライムサスペンス的な内容かなと思って観始めたのだが、そして確かにその要素はなくはないのだが、じきに、むしろ「サスペンス的要素を含んだコメティ」であることが分かった。

しかも、この感じは前にどこかで味わったことがあるなと思い、記憶の糸を手繰り寄せたところが、出てきたのが「怪盗ルビイ」という答えだった。

といっても、小泉今日子主演の実写化作品ではなく、原作小説のほうだ。





クライムノノベルのようでありながら、気がつけばコメディに納まっている、という具合。

なおかつ、笑いのみに堕していないというか、一定の品格のようなものを保っているところが独特で、好もしく思えた。

その同じ感覚を、このドラマは呼び起こしてくれた。

軽妙洒脱。

滑稽でありながら同時に小粋でもある。

キャストも絶妙にマッチしているのだと思う。

今後の展開も楽しみだ。



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リスニング力アップのためお風呂場にスピーカーを導入

前々から考えていたのだが、リスニング力アップのため、入浴中に英語音声を聴けるよう、防水仕様のBluetooth対応スピーカーを導入した。

外国製で、英語の取扱説明書しか付いていないものなのだが、まあ、充電ケーブルだの、電源スイッチや音量を調節するスイッチなど、だいたい見れば分かるので、何とかなっている。

(というか、TOEIC890点なら普通に英語の取説を読めばよいのかもしれないが、面倒くさいのであまり読んではいない。笑)

アウトドアが主な用途なのか、カーキ色のゴム製のカバーに覆われている。

お風呂場の棚の、それまでお風呂掃除用のスポンジが置いてあった場所に置き、iPhoneとペアリングさせて英語音声を再生。

使用し始めてまだ2日だが、今のところ快適である。

入浴しながらなので、そんなにすべての音声を聞き取ることは初めから想定していないし、実際、なかなか聞き取りにくいが、そのハンデが逆に聞き取り力アップに寄与する可能性も考慮しつつ、一言でも一文でも聞き取れればよし、という思いで試みている。

入浴中は耳が暇だな、という思いは以前から持っていたので、これで入浴時間を少しだけ有効活用できそうだ。

すごく疲れていてリスニングをサボりたい時は、音楽をかけてもよいだろう。

Amazonで、1800円で購入したが、耐久性に問題がなければ、悪くない買い物だったと思う。



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TOEICの結果を受けて

先日受験したTOEICの結果が返ってきた。

試験直前の3週間ほど、集中して勉強した結果、過去最高得点をマークするに至った。

かつ、予想していたよりもおよそ40点ほど高い点だった。

とはいえ、目標としていた900点には一歩及ばず、890点という結果だった。

しかし、半年ほど前に受けた時の、「まあ800点は行ったかな」と思っていたところが結果は790点だった、というお粗末さに比べたら、一気に100点アップした、という見方もできる。

少なくとも、次回、おそらくまた半年ほど先に受けることになると思うが、その時には目標点を超えられそうな手応えはあったと言える。

そしてこの際、「満点ホルダー」を目指すというのもアリだ。

890点を得た今、目標が900点ではチ少々ャレンジ感に乏しい。

満点となれば、またもう一段、難易度が急激に高まる。

それにしても、「前回、800点取れたつもりでいたのに790点だったことを考えると、今回、850点ぐらいかな、という感触だったということは、ふたを開ければ835点ぐらいだったりするのではないか」などと、日を追うにつれて次第に自信がなくなっていたところが890点だったので、「予想外に高得点だった」という、達成感のような感覚も強い。

と同時に、「あとたった10点で900点に届いたのか」と思うと、悔しさも湧いてくる。

いずれにしても、次こそは、と思えるよい結果だったと感じる。

ここで油断せず、TOEIC満点と共に、英検1級も目指そう。

真の国際人として、欧米人を相手に堂々と意見を発信できることを最終目標として掲げつつ。

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朝ドラ「わろてんか」への差し当たっての感想

さて、朝ドラわろてんか」を観ているが、直前の「ひよっこ」がかなり面白かったためもあってか、当初はなかなか馴染めなかった。

それで、現在、2週間分ぐらいの録画映像がたまってしまっている。

しかし、昨日、そのたまっていた分を消化すべく、ちょうど大阪に来てお姑さん(鈴木京香)から女中修業を言いつけられたあたりを観ていたのだが、そろそろ面白くなってきたのを感じた。

つまり、逆境の中にあって、自らの才覚や工夫、前向きな努力や明るさなどでうまく切り抜け、乗り越えていく姿は小気味よいものがある。

好きな人と駆け落ちしてきたところが、姑がほかのお嫁さん候補を連れてきたりして、何だか嫌な展開だなと思っていたが、いい感じに転んでいきそうな気配である。

主人公の女優さん(葵わかな)も、あまりよく知らない人だったが、笑顔がたいそう可愛らしく、ブレイク必至が見込まれる。

それと、当初から感じていたことだが、松たか子の歌う主題歌がとても心地よい。

彼女の歌声がもともと好きというのもあるが、毎回、たまっている分を早く消化したいにもかかわらず、主題歌の部分も早送りすることなく聞いてしまう。

ヒロインの相手役を演じている松坂桃李も、変に世慣れていない若旦那役がはまっていて、悪くない。

実家のお母さん(鈴木保奈美)も美しい。

今後も楽しみに観ていけそうである。

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「宝塚の恋人」

職場で、こんなお土産がふるまわれていた。

宝塚の恋人

白い恋人」ならぬ「面白い恋人」は分かるが、こうなってくると、何でも「恋人」を付ければよいというものでもないだろう、という突っ込みを入れたくもなってくる。

――まあ、これはこれで悪くはない。

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疲れた休日にオススメしたい映画「彼らが本気で編むときは、」

平日は何とか乗り切るのだが、休日になるとガックリと疲れが出て、ほとんど何もできずに終わることがよくある。

平日の勤勉さと休日のダメダメさの落差が激しい。

――しかしまあ、ダメはダメなりに、映画を1本観たし、本のあふれ返った書棚も少し整理したし、これはこれでよしとしよう。

観たのは、↓こちらの作品。

彼らが本気で編むときは、 [DVD]



美しい物語だった。

「だんこん」(漢字で表記するのは控えさせていただくが)の供養、という発想が卓越していた。

疲れた休日に見るにふさわしい、優しい気持ちを取り戻させてくれるような、温かい作品だった。

深刻な内容も含まれつつ、微笑ましい滑稽味を帯びているところもよかった。

↓ノベライズもされている。



ちょっと読んでみたい気がしている。

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今期のドラマは、やはり「監獄のお姫さま」

今期(2017年10月期)のドラマは、やはり「監獄のお姫さま」が一頭地を抜いている。

宮藤官九郎の面目躍如、といったところか。

出演者も、よくこれだけのビッグネームが一堂に会したものだと感心させられる。

各人各様の魅力が全開しつつ、食い合うことなく響き合っている。

最終回まで、この調子で駆け抜けてくれることを願う。

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意気揚々と開店したネパール料理店のその後

少し前のことになるが、自宅の近くにネパール料理屋さんが開店した。

いかにも洗練されていない、どことなく素人くさい店構えで、しかし、それはそれで味があった。

私鉄の駅からも近く、幹線道路に面して、立地は悪くない。

お客の入りもそこそこで、私も一度ぐらい入ってみたいと思っていた。

しかし、開店からしばらく経つと、いつ通りがかってもお客の姿はなく、店主らしき男性が一人、暗い顔で往来を眺めているのが目につくようになった。

「そんな顔でじとーっと見られたら、入ろうとした客も逃げていくよ」ということを、よほど教えてあげたくもなったが、そういうわけにもいかず、気まずい思いで足早に店の前を通り過ぎるばかりだった。

やがて、開店から半年もした頃だろうか、その店は、いつ見てもシャッターが閉まっているようになった。

今日は時間が遅いからだろうか、たまたまだろうか、などと思ってもみたが、いつになってもシャッターがあく気配はない。

閉店のお知らせの貼り紙はないが、おそらくそういうことなのだろう。

意気揚々と開店したものの、思うようにいかず、店主はあのあとどうなったのだろうか。

異国の地で一山当てるつもりが目論見が外れ、失意の中、どう生き筋を見出したのだろうか。

あの時、やはり何かを、例えば「客商売なのだからもう少し愛想よくしてはどうか」などといったことを、伝えるべきだったのだろうか。

今、どこで何をしているのか分からないが、何らかの形で一歩を進めていてくれたらと思う。

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TOEIC問題集を盗み解く女性

先日、書店英検1級の参考書を物色していた時のこと。

一人の若い女性が、TOEIC模試3回分を収めた大判の問題集を広げ、スマホで音声を聴きながら熱心に問題を解いているのを見かけた。

けっこう長く、延々と問題を解き続けている。

明らかに、その場で使用し、買わずに済まそうとしているのが分かった。

実はその問題集は、私もすでに購入し、TOEICの直前対策として使用したものだった。

ほかでもない、↓コチラなのだが。

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問



買わないで済ませ、ある程度使用して棚に戻した時、その本は「古本」になるのではないだろうか――。

嫌な気持ちになり、注意すべきか、あるいは店員さんを呼んでくるべきかなど思い惑ったが、それも狭量なのだろうか、寛容に受け止めるべきなのかとも思え、何もせずその場を去った。

しかし、あれはやはり、許されてよい行為ではなかったと思えてならない。

卑怯だし、倫理に悖る。

恥ずかしくは、ないのだろうか。

良心は、痛んだりはしないのだろうか。

盗み読むような形で、仮にそれが高得点につながったとして、それで、一体どこに行き着こうというのだろうか。

苦い思いの残る、残念な出来事だった。

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