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人生の醍醐味とは何か――『ママの涙』感想

キンドル・アンリミテッドの話ばかりで恐縮だが、またもや読み放題対象作品となっている一冊を、やっぱり流し読み風に、一応は読了した。

『ママの涙』(くわばたりえ)
すごくリアルに、きれいごとでなく、でも愚痴や誰かを責めるような暗い感情の吐露でもなく、大変さやつらさを素直に綴りながら、その対処法なども織り込みつつ、さまざまな喜びもまた伴う中、子育てを通して心が深くなり広くなっていくさまが描かれている。
周りの無理解などで悲しい思いとしたとしても、最終的には「感謝」に行き着いているところが、著者の人柄なのかもしれないが、この作品の価値を高めていると思う。
子育て中のママや、これから子育てしたいと思っている人や、あるいはパパも、読めばきっと何か大切なものを得られるのではないか。
子育て経験のない私には想像もつかない話ばかりだが、それが人生においてとても大きな糧をもたらす体験であることは分かる。
子を持つ、持たないにかかわらず、読んで損のない一冊。

――そういえば、二十歳の頃などは私も「結婚はしなくても子供は欲しい」などとうそぶいていたこともあったのを思い出した。
もっと幼い頃などは、小さな居心地のよい家で、手作りのお菓子をつくって子供が学校から帰るのを待つ、といった未来図を夢想したこともあった。
その点、まったく実現しないまま現在に至るわけだが、意外と後悔はしていない。
人生経験を積むという意味で、結婚や子育ては必ず有意義であるはずだが、これもまた人それぞれで、必ずしも当人の思い通りに人生は回っていかない。
要は、どんな人生であれ、その中からつかみ出せる限りの教訓をつかみ出し、生み出せる限りの愛と幸福を醸すことが醍醐味なのだと思う。



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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

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