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なぜか落語なう

よみうりホール、なう。
友人から譲られたチケットにて、なぜか落語を聞きに来ている。
生の落語は、実に約25年ぶり。
全席埋まって盛況である。
若い人もそこそこいる。
和服姿もちらほら。
さて始まり。

テーマ:落語・演芸 - ジャンル:お笑い

愛に基づく経営理念とプロセスにおける幸福感の増大

昨日(8月11日金曜日)は、「山の日」とやらで、祝日だったようだ。
うちの職場は祝日は特に休みにはならないため、最初は気づかず、「今日はやけに電車がすいてるな。お盆だからか? しかしそれにしてもガラガラだ。まさか祝日でもあるまいし」と思っていたのだが、本当に祝日だった。
山の日」。
確かに、「海の日」はあるのだから、「山の日」だって、あって悪いわけではない。
当方としても、通勤が楽なのに越したことはないのだ。

さて、それはともかく、その祝日であった金曜の夜、職場の主催する経営セミナーに参加した。
関連の大学から講師を招き、全コースで確か計6回ぐらいだったろうか。
昨日は、その第3回目だった。

私の職場は、そのようなスタッフの能力向上のためのカリキュラムを積極的に取り入れているので、ありがたいと思っている。
今回のセミナーは自由参加で、希望すれば誰でも参加できる。
参加費もかからないが、ただ、使用するテキストが大学の講義でも実際に使われているもので、すなわち一般の書籍と比べるとなかなか値が張るため、それだけの投資をしてでも受けたいかどうか、という篩は一応ある。
夜、仕事を終えた後の2時間を、疲れた頭で受講するのも、それなりに意欲が求められる。

しかし、体力的、気力的にやや厳しいものを感じながらも、無理をしてでも参加してよかったと思える内容だった。

仕事においては、とかく、そもそもの経営理念を離れて、数字を追うことに終始しがちだが、常に経営委理念に照らして正しいかを点検せねば、世の中の人を幸福にできる仕事はできない。
さらに、幸福になるべきは、顧客だけではない。
仕事を通じて社会に貢献することで、スタッフもまた幸福感を高めていくことが大切だ。
そしてそもそもの経営理念においても、それが顧客やスタッフ、ひいては世の人々への愛に基づいたものでありたい。
数字という形で成果をあげることはもちろん必要だが、そのプロセスにおいて、自らも、共に働く仲間たちも、また顧客も、幸福感が増大していく方向で、仕事がなされていくことが大事なのだ。

と、そのようなお話だった。

成果は大事だが、プロセスも見落としてはならない。
プロセス経営理念に即したものであり、その経営理念は愛に基づいた、幸福を増大させるものであることが、数字だけでない本物の成果をあげる要諦なのだ。

たいへん学びになるセミナーだった。
次回は10月。
それまでに、自らももう少し成長していたいものだと思う。

テーマ:成功する為に必要な事 - ジャンル:ビジネス

松本清張vs.武井咲――ドラマ「黒革の手帖」感想

今期(2017年7月期)のドラマで特に面白く観ているものと言えば、私の場合、まずは「黒革の手帖」だろうか。
何度もドラマ化されていて、今さらと感じる向きもあるかもしれないが、今回は何しろ主役を演じるのがかの武井咲(えみ)なのだ。
先般は不倫の恋に落ちる役にも挑戦していたが、まだまだ清純派のイメージの濃い彼女が、この原作者・松本清張の手によるしたたかな悪女をどう演じるのか、そこが見どころだ。

実は、「何度もドラマ化されている」などと言いながら、それを観るのは今回が初めてだ。
なおかつ、原作も読んでいない。
なので、今後の展開がどうなるのか全く知らない。
また、原作を読んでいたり、過去のドラマ化作品を観たりしたことがあっても、今回は今回で最新の現代的な事象もうまく取り込んでいるから、新鮮な目で楽しめるのではないかと思うj。

それにしても武井咲の美しさは、「完璧」という言葉を使いたくなる代物だ。
さらに、江口洋介が出ているのも注目に値する。
個人的な見解だが、江口洋介の出るドラマにほとんど外れはない、気がする。
彼の演じる政治家の卵が、婚約者との不毛な関係を少しでも愛のあるものに変えようと努力する姿も好もしい。

最後まで目の離せない作品だ。



テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

傷つきすぎず、責めすぎず、許し合うことの大切さ――辻村深月『パッとしない子』感想

好きな作家だし、キンドル・アンリミテッドの読み放題対象作品だし、ということで何気なく読んだのだが、うーむ、こんな読後感になるとはショックである。
これは、いわゆる「イヤミス」というやつではないか。
つまり、読み終えて嫌な気持ちになるミステリー。
「読み終えて」というより、中盤以降ずっと、嫌な気持ちだった。
こんな思い、したくない。こんなの、逃げたい。嫌だ、嫌だ、嫌だ。そう思いながら読んだ。

パッとしない子』(辻村深月

主人公は女性で、小学校の教師をしている。昔、教え子だった少年が、今や国民的アイドルになっている。その子との再会が描かれているのだが、とにかく、自分の記憶と相手の記憶との食い違い、自己正当化により歪められた自分の記憶、想像を超える繊細さで受け取られ曲解された相手の記憶、どちらがどこまで正しいのか定かではないところはありつつ、もはや相手の主張の中で自分は極悪人でしかなく、それはもうどうあっても取り返しがつかない。自分としては、それなりに普通に善人として生きてきたつもりだったのに、そこまで悪人と受け取られ、それを知らず生き、今になって、理不尽と思える手ひどい復讐を受ける。逃げたいが、逃げられない。本当に恐ろしい心理小説だった。

こんなことって、実際にあるかもしれない。
でも、だとしても、どうなんだろう、それをここまで非難するのも正しいとは思えない。
人間は誰しも不完全なもの。
人を傷つけておいて、忘れていたりする。
それを許せないと思いすぎるのも、一つの罪であり、悪だと思う。
その意味では、被害者の立場で主人公を追い詰める若者もまた、ある種の類型的な、悪人なのだ。

読んで、とても嫌な気持ちになったが、教訓として、やはり人間はお互いに不完全な者同士として寛容になり、時に鷹揚に、許し合うことが大切なのではないかと思った。
傷ついたことがあったとしても、それをもってして相手をどこまでも責め続けることなく、大らかな心で受け止め、さらさらと水に流していくことも、相手のためだけでなく、自らの幸福のためにも、肝要なのではないだろうか。

主人公は、確かによくないところもあったのかもしれないが、それにしても、ちょっとかわいそう。
不用意に、無意識に人を傷つけていなかったか、自分を省みることも必要だが、傷つきすぎないこと、責めすぎないことは、それ以上に自戒したいと痛感した。



テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

間取り小説の妄想――『間取りと妄想』感想

夜寝る前に、少しずつ、本当に少しずつ、読み進めていた。
楽しみながら、睡魔に負けながら。
ゆうべ、ようやく読了した。

間取り妄想』(大竹昭子

間取りにまつわる短編集。
一編ごとに、物語の中に登場する家や部屋などの間取り図が冒頭に示されている。
私ももともと間取り図を見るのが好きなこともあって、手に取った一冊。

そう、これはキンドル本ではなく、リアルな「本」だ。

前に、『三の隣は五号室』(長嶋有)という連作短編を読んだことがあり、これも部屋の間取りにまつわる物語だったが、これがけっこう気に入ったのもあって、その流れで手に取った、というのもある。

間取りを愛する人がいて、そこから物語を紡ぎだす人がいて、架空とはいえさまざまな登場人物たちそれぞれの人生があって、喜びがあり悲しみがあり、人の営みがある。
帯には「“世界初”の間取り小説集!」とあるが、そうなのだろうか。
こうした試みは、もっと盛んであってもよいのではないかと思う。

私も書いてみたい。
ミステリー要素も含み、でも心温まる物語。
タイムスリップ的なSF要素も入れてもいい。
田舎の実家に変な隠し部屋があったりして、子供のころからそれが何なのか疑問だったのだが、何らかの形でご先祖様と出会うなどして、その部屋がつくられた意図が明らかになる、とか。
面白そうだ。



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著者の多才ぶりに脱帽――堀江貴文『拝金』感想

本日は、またまたキンドル・アンリミテッドの読み放題対象作品から、しかし流し読みではなくちゃんと、こちらの一冊を読了した。

拝金』(堀江貴文

正直、知名度と、センセーショナルなタイトルとで牽きつけてはいるものの、内容は大したことがないのだろう、という先入観があった。
だから、本当は読んでみたかったが、お金を出して買ってまで読むほどではないだろう、と高をくくっていたところがある。
それで、今回、キンドルの読み放題対象作品であることを知り、手を出した次第。
ところが、その誤った先入観は完全に打ち破られ、自らの思い込みを恥じる読後感となった。
面白い。
面白かった。
こんなに、小説作品として成立していて、伏線があったり、予想外の展開があったり、登場人物が魅力的だったり、嘘くさくなかったりするなんて、思いも寄らなかった。
どこまでが本当にあった話で、どこからが作り話なのかも分からない。
それだけリアリティがあった。
欲望の渦巻く世界を描いていて、隠された思惑や画策、そして裏切りなどもはらみつつ、それでいて読後感は爽やかだ。
いい小説を読んだ、と素直に思える。
著者の多才ぶりに舌を巻いた。
面白い小説を自分でも書いてみたいものだと思いながらなかなか書けずにいる私にとっては、一抹の悔しさもよぎらないでもなかった。
それでもなお、素直に楽しめたし、称賛に値する作品だと思える。
一読の価値あり。



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人生の醍醐味とは何か――『ママの涙』感想

キンドル・アンリミテッドの話ばかりで恐縮だが、またもや読み放題対象作品となっている一冊を、やっぱり流し読み風に、一応は読了した。

『ママの涙』(くわばたりえ)
すごくリアルに、きれいごとでなく、でも愚痴や誰かを責めるような暗い感情の吐露でもなく、大変さやつらさを素直に綴りながら、その対処法なども織り込みつつ、さまざまな喜びもまた伴う中、子育てを通して心が深くなり広くなっていくさまが描かれている。
周りの無理解などで悲しい思いとしたとしても、最終的には「感謝」に行き着いているところが、著者の人柄なのかもしれないが、この作品の価値を高めていると思う。
子育て中のママや、これから子育てしたいと思っている人や、あるいはパパも、読めばきっと何か大切なものを得られるのではないか。
子育て経験のない私には想像もつかない話ばかりだが、それが人生においてとても大きな糧をもたらす体験であることは分かる。
子を持つ、持たないにかかわらず、読んで損のない一冊。

――そういえば、二十歳の頃などは私も「結婚はしなくても子供は欲しい」などとうそぶいていたこともあったのを思い出した。
もっと幼い頃などは、小さな居心地のよい家で、手作りのお菓子をつくって子供が学校から帰るのを待つ、といった未来図を夢想したこともあった。
その点、まったく実現しないまま現在に至るわけだが、意外と後悔はしていない。
人生経験を積むという意味で、結婚や子育ては必ず有意義であるはずだが、これもまた人それぞれで、必ずしも当人の思い通りに人生は回っていかない。
要は、どんな人生であれ、その中からつかみ出せる限りの教訓をつかみ出し、生み出せる限りの愛と幸福を醸すことが醍醐味なのだと思う。



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物語を編んで人の心を動かすということ――朝ドラ「ひよっこ」と昼ドラ「やすらぎの郷」に思う

朝ドラ(朝の連続テレビ小説)を長らく観ていなかったのだが――そう、おそらく20年以上ずっと観ていなかったのだが、最近、「その女優さんが朝ドラ出演をきっかけにブレイクしたのを知らずにいた」ということが何件か続いたので、「これはやはりチェックしておかねばいかんのではないか」と発心し、現在放映中の「ひよっこ」から急に観始め、一回も欠かさずに観ている。
しかし、これはなんと面白く素晴らしい作品なのだろう。
朝ドラにも当たり外れはあるかと思うが、この作品は間違いなく当たりの部類だろう。
家族、青春、貧しさ、勤労の喜び、クセのある登場人物たち、それぞれの抱える悲しみ、苦悩、夢。
とてもハマっている。

ついでに、昼ドラの「やすらぎの郷(さと)」も、同じく一回も欠かさず観ている。
もちろん、いずれも予約録画による。
おかげで予約録画のリストは常に満杯に近い状態だ。

……白状すれば、実は「徹子の部屋」も今年に入ってから予約録画で観るようになったので、リストはますますもって満杯なのである。
「徹子の部屋」は、他のトーク番組にはなかなか出ないような人で、でも話を聞いてみたいと思える人がしばしば登場するので、楽しみに観てしまう。
三浦友和とか、大竹しのぶとか。

それはともかく、「やすらぎの郷」、これも大変に面白い。
「ひよっこ」のストーリー展開にも、「よくぞここまで面白く説得的な物語を編み出せるものだ」と感心させられるが、こちらも本当に、さまざまな人の人生が、一生が、時にユーモアの衣をまといつつ、通り一遍でなく、表層的でなく、現実味を帯びて、深みをたたえて描かれる。
倉本聰という脚本家を、正直に言ってしまえばこれまであまり好きではなかったのだが、この作品で、すっかり信奉者になってしまった。
なんとまあ、人生の妙味、人の心の機微に通じた作家なのだろうか。
多くの登場人物たちの生きざまが、重層的に、かつ緩急を伴って展開していく様が、何とも刺激的で快い。

物語を編み、人の心を動かすというのは、誰でもできそうでありながら、誰にでもできることではない。
私自身もそれに憧れたことはあるし今も憧れ続けてはいるが、それができる人とできない人との間には、紙一重でありながら大きな断絶がある。
それを超えるものはおそらく、何らかの肯定的な信念なのだと思う。
「これをどうしても伝えたい」という思いや、「これを通して人を幸せにしたい」という思いや、何かそんなもの。
それは決して、「自分はこれによってひとかどの者になってやろう」といった思いではないはずだ。
使命感にも似た強い思いが自我をも凌駕した時、その断絶を超えることが可能になるのだと思う。

「ひよっこ」、「やすらぎの郷」、そして「徹子の部屋」はオススメだ。

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