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予想外に心にしみた一冊――『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲 』感想

面白おかしいお気楽エッセイを読んで楽しもう、と思って読んだのだが、そして実際、気楽に楽しめもしたのだが、読み終えてみれば予想外に心にしみる一冊だった。

『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲 』(西原理恵子、高須克弥)

主に「ダーリン」側からの思いがつづられる。
お互いに伴侶(または元伴侶)を亡くし、かつ、人生の終末に近づきつつある中、性格や育った環境や味覚や、さまざまな点で異なる者同士でありながらも。寄り添うように人生を共にしている姿に心を打たれた。
いろいろな人生があり、その中で、人生を共に生きようと思える人、人生の最後をこの人と共に過ごそうと思える人との出会いは、奇跡でもあり、あるいは必然でもあるのだろう。
豪快に見える著者たちの、繊細な心の動きが垣間見られたことは収穫だった。
心温まるエッセイだった。

ちなみに、『ダーリンは70歳』自体は未読である。
そしてこの本も例によってキンドル・アンリミテッドの対象書籍だったため読んでみたのだが、実は『ダーリンは70歳』そのものなのかと誤解しての入手だった。
しかし、読んでよかった。
関連本というか、この両者の他の著書なども、いろいろ読んでみたくなった。



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心がワクワクしてくる一冊――『まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?』感想

ついでに、というと変だが、『仕事は楽しいかね?』に引き続き、そのコミック版も読んでみた。
これもやはり、キンドル・アンリミテッドの読み放題の対象作品だ。

『まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?』(デイル・ドーテン)

書籍をマンガ化しただけかな、という、少し軽く見るような気分で読み始めたが、一つのコミック作品としても十分に楽しめた。
人生に悩む32歳の女性(デザイナーになるという夢を叶えられないまま、カフェでアルバイトを続けている)を主人公に、やはりここでもしっかり「エルモア老人」は登場し、書籍版の内容に沿ってストーリーは展開する。
主人公が思いつくアイデアや、姉妹店となるカフェの店長が編み出す工夫も、意外性があるものもあれば、実際に試してみたくなるものもあって、よく練ってつくられていると感心させられた。
書籍で読んだ内容がより分かりやすく腑に落ちたのはもちろん、単なるマンガ化でなく新しい作品に生まれ変わっているところが、読んでよかったと思えた。

備忘録として、エルモア老人がアイデアを生み出す方法としてつくるように言った3つのリストは
①問題点を書き出す
②仕事上でやったミスを全部書き出す
③仕事に関してやっているすべてのことをリストアップする

であったことを付記しておく。

読んでいてワクワクできる一冊だった。
今日は仕事が休みだったので、少々だらだらと過ごしてしまったが、一日の締めくくりに、この本のおかげで気持ちが上向きになった。
明日からまた頑張ろう。



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常に発想し続け、チャレンジし続けること――『仕事は楽しいかね?』感想

またも、キンドル・アンリミテッドで1冊を読んだ。
「読み放題だから」と気軽にダウンロードして、遅読の私がなぜか電子書籍では速読を試みてしまい、あまりうまくいかず、結局、流し読み、飛ばし読みみたいになってしまっている現状。
それでも、何となくエッセンスは伝わってきた気はする。
幾つか、「いいな」と思った言葉を抜き書きしておく。

『仕事は楽しいかね?』(デイル・ドーテン)
・「だから僕は、たった一つしか目標を持っていない。毎日毎日、違う自分になること。これは“試すこと”を続けなければならないということだ。そして試すこととは、あっちにぶつかりこっちにぶつかり、試行錯誤を繰り返しながら、それでもどうにかこうにか、手当たり次第に、あれこれやってみるということだ」
頭にたたき込んでおいてほしい。何度となく“表”を出すコインの投げ手は、何度となく投げているのだということを。そして、チャンスの数が十分にあれば、チャンスはきみの友人になるのだということを。(第5章より)
・「本当の達成というのは、あるべき状態より良くあることなんだ。ただ良いだけじゃなく、目を見張るようなものであること。マジックだね」(第10章より)
・「新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ」(第13章より)


こうして抜き書きしてみると、非常によい本だった気がしてきた。
要するに、チャレンジし続けること、発想し続けることの大切さ、という捉え方で合っているだろうか。

物語形式で、面白く、ためになる。一時期はやった形式だが、悪くない。むしろ、とてもよい、
実際、自分でもこうしたものが書けたらよいのに、と思いながら読んだ。

ところどころ、重要な警句が大文字で示されているのもメリハリとなって読みやすかった。

今日は、夕方から休日出勤して少し仕事をこなした。
仕事というものは、確かにしばしばマンネリに陥りやすい。
常に発想し続け、トライし続けることが、仕事をより楽しむ道の一つではあるだろう。



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キンドル・アンリミテッドについての所感

今日は、やや仕事が立て込んでいて、あまり読書できなかった。
ゆえに、読了した本の名前を挙げて感想を述べるなどはできないので、代わりに最近はまっている感ありの「キンドル・アンリミテッド」について所感を述べておく。

今、最初の30日の無料期間だと既に(過去記事で)書いたが、30日を過ぎると月に980円の有料となる。
ネットで良し悪しを検索すると、「本好きならオススメ」と言う人もあれば、「読める本が限られていて、月額980円の価値はない」とする人もいて、賛否両論の趣だ。

私としては、確かに読める本は限られているし、同時に10冊までしかダウンロードできないから、新しい本を読みたければ古いものを消していくしかなく、よい点ばかりではないが、どちらかというと肯定的な感触を持っている。
限られているといっても、既に挙げたようなナポレオン・ヒルの名著なども含まれているし、ほかにもハリー・ポッターのシリーズなども該当書籍に含まれている。
丁寧に探していけば、意外にお得に有意義な読書体験を重ねることも不可能ではない。
980円を支払う価値はあるのではないかと思えている。

有料でも続けていくかどうか決めるまで、今少しの猶予があるので、慎重に検討したい。
また、いつでもやめられるから、ひとまず数カ月続けてみてもよいかもしれない。

それにしても。やはりブログは楽しい。
前にもやっていたし、今も閉鎖はしていないが、自分を知っている人が読んで何を思うだろうかと考えると、なかなか書けなくなっていた。
FACEBOOKやツイッターも同様で、特にFACEBOOKはコメントが面倒くさい。
このブログは、知人には知らせず、あくまで匿名でやっていく。
何の気兼ねもなく、書きたいことを書きたいように書いていく。

読書記録が主な動機で始めたものではあるが、ほかにも、ドラマや映画の感想、その他もろもろ、ちょっと長めのツイッターのように、構えることなく気軽に続けていきたいと思う。
というわけで、何のオチも結論もなく唐突に、本日はこれにて。

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社会人のたしなみとしてのビジネス書――『誰も教えてくれない考えるスキル』感想

流し読みのような読み方をしてしまったため、あまり正確には理解できなかったように思うが、一応は本日この本を読了した。

『誰も教えてくれない考えるスキル』(芝本秀徳)
ふだん、あまりこういったビジネス書のたぐいを読みつけていないので、使用される用語に理解できないものが多かった。
ベンダーしかり、アジャイルしかり。
しかし、全体としては分かりやすく書かれていて、参考にはなった。
どこまで理解できたかは定かではないが、ひとまず5つの考えるスキルとして「なんとなくを言葉にする力」「関係をつなぐ力」「構造化する力」「エッセンスを抜き出す力」「抽象の階段を上り下りする力」が挙げられている。
参考書籍として挙げられている『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕2』にチャレンジしてみてもいいかもしれない。



これも、キンドル・アンリミテッドで入手した一冊。
私には難しかったが、これに懲りず、多少はこの手のビジネス本にも目を通していかないと、社会人として通用しない気がする。
幼稚な感想ではあるが、今後の努力につなげたい。

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携帯からの投稿

試しに携帯(スマホ)からも投稿してみる。
携帯から簡単に投稿できることは、継続を志す上で重要。
いけそうな感じである。

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キンドル本デビューからのブログ開設――『悪魔を出し抜け!』『本好きのためのAmazonKindle読書術』感想b

私的記録として、主に読んだ本の書名や簡単な感想などを書くブログを開設することにした。
特に人に読んでもらうものでもないが、何らかの励みになることを期待して、非公開でなく公開の状態で記録を付けていこうという趣旨。
最近、キンドル・ペーパーホワイトを購入し、電子書籍に目覚めたのがきっかけ。
といっても、まだ本体ではなく、PC上で読むことのほうが多いのだが。
ともかく、昨日は2書を読了した。

『悪魔を出し抜け!』(ナポレオン・ヒル)
最も心に残ったのは、「流される」生き方の危険性。
志を明確化し、計画を立て、それに向かって努力すべし。



『本好きのためのAmazonKindle読書術』(和田稔)
ブログ開設は、この本の影響もある。
スマホに「音声読み上げ機能」があることを本書で知った。



上記の2冊はいずれも「キンドル・アンリミテッド」で無料で入手したもの。
今、「キンドル・アンリミテッド」の最初の30日間の無料期間なのだ。
特に『悪魔を出し抜け!』は前から読みたい本だったので、お得感あり。

この際白状するが、キンドル本というのはキンドル本体がなくても読めることを、これまで知らなかった。
しかし、物理的な「本」自体が好きであり、電子書籍はあくまで「データ」という感じなので、小説など味わって読みたいものは、今後もキンドル本で読むことはないのではないかと思う。

ただ、近頃、老眼気味で、その意味では細かい字がつらい本などは、キンドルで大きめの文字で読んだほうが楽かもしれないので、検討の余地はある。

予想外に長くなったが、本日はこの辺で。

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